この地域で活躍する人

移住というよりも引っ越し感覚 
将来は町おこしに関わりたい

小谷 蛍

株式会社エンジェルリゾートグループ小豆島
小豆島国際ホテル 料飲部

店頭に並ぶ魚で、季節を感じる暮らし

大学のインターンで小豆島国際ホテルを訪れたのが、小豆島との出会いでした。穏やかな島の雰囲気と、お客様との触れ合いが楽しい仕事が気に入って、気がつけばそのまま就職を決めていました。私は海のない奈良県で生まれ育ったので、海に囲まれた今の暮らしはとても新鮮で魅力的です。スーパーや飲食店に並ぶお魚の移り変わりで季節の変化を感じられるのも、ちょっとした喜びですね。

まだ島に来て7ヶ月ほどですが、意外とすんなり知人・友人ができました。小豆島は移住者が多く、移住者同士や地元の方達とのつながりを助けてくれるNPO法人やイベントもさかんです。その一つが地元企業によるイベントやワークショップで、小豆島の伝統産業である醤油蔵を見学したり、田植えを体験したり。また違うイベントでは食べられる野草を教わり、天ぷらにして食べたことも。島の伝統や自然について学べ、人とつながれる機会がたくさん用意されているので、楽しみながら島の生活になじんでいけます。

こちらに来てからは趣味のお遍路を巡ったり、友達と鍋パーティをしたり、意外と島の暮らしはすることが盛りだくさんで、毎日が充実しています。行きつけの居酒屋さんもできて、お店の人と話しながら大好物のお刺身をいただくのもお気に入りの時間です。

お客様へ、小豆島の魅力を伝える仕事

朝起きてカーテンを開けると、窓いっぱいに海の景色が広がります。なんと私が働く小豆島国際ホテルの社員寮は海の真ん前。こんな贅沢なことってないですよ。しかも通勤時間は約1分。満員電車での通勤とは別世界です。

職場のスタッフは移住者がほとんどで、国内だけでなく海外から来ている方も。いろんな背景や価値観をもった人たちと仲良くなれて、いい刺激になっています。また寮暮らしなのでスタッフ同士に連帯感がありますね。助け合いながら仕事ができるのがとても心強く、居心地のいい職場です。

また仕事を通じてたくさんのお客様と触れ合えるのがいいですね。私の所属は料飲部で、お客様の朝食や夕食の配膳をしています。ただお料理をお出しするのではなく、「どこに行かれましたか」「こんな素敵な場所がありますよ」など積極的に話しかけるようにしています。以前お客様からのリクエストで小豆島の唄を歌ったのですが、ずいぶん喜ばれ「いい思い出になった」と言っていただけて、とても嬉しかったのを覚えています。時には連泊されるお客様と仲良くなり、小豆島の魅力を語り合うことも。「小豆島を好きになってもらいたい」「また来たいと思っていただきたい」そんな気持ちで仕事をしています。

今はいろいろ吸収し、いつかは町おこしの力に

いいことづくめに見える小豆島での暮らしですが、時にはちょっと残念に感じることも。例えば島のお店や飲食店は、都会暮らしをしてきた私からすると、すこし早く閉店してしまいます。観光で来られたお客様が夕食の後にホテルを出て、夜の街をぶらぶらしたりお茶やお酒を飲んだりできるところがもっとたくさんあれば、より楽しく過ごしてもらえるはずですし、小豆島にとっても、それが機会損失になっているのなら、少しもったいないように思います。

他にも、観光のお客様にあまり知られていない島の見どころやおいしい食材がまだまだたくさんあるので、小豆島に来られた方にこうした魅力を感じてもらえれば、リピーターもさらに増えるはずです。こんな風に移住者の新鮮な目で見るからこそ感じられる小豆島の魅力や、こうすればいいのでは?というアイデアはたくさんあるはずで、そうした視点を活かして小豆島の活性につなげていけたら嬉しいですね。

実は将来は町おこしの仕事に携わりたいという想いもあり、今の職場での経験や島の暮らしで感じたこと、吸収したことを、いつか活かせたらと考えています。

小谷 蛍

株式会社エンジェルリゾートグループ小豆島
小豆島国際ホテル 料飲部

奈良県出身。2018年3月に関西大学政策創造学部を卒業。インターンで現在の職場を体験したことがきっかけで小豆島へ移住。